ジャマイカでの日々を楽しむボルト
ボルトは18日、クリケットのチャリティーマッチに参加しました。本来なら楽しくのんびり過ごせるはずのイベントでしたが、ジャマイカきっての有名人であるため、自由になる時間はほとんどありませんでした。絶えずファンに囲まれ、サインに応じたり、写真撮影でポーズをとったりして、その日の大半を過ごしました。
普通の生活を送れなかったのではと問われると、ボルトはもどかしさを少しにじませたものの、言葉を選びながらファンへの気遣いを見せました。
「いや、そんなことはない。たしかにイベントに出席すれば、のんびりできる暇なんて5分も取れず、ひっきりなしにみんなが写真撮影を頼んだり、サインを求めに来たりする。けれど、それは今に始まったことじゃないし、対処できない問題じゃないよ。それよりも、ファンと一緒に過ごして写真を撮れるのは嬉しいことだ」
現在23歳のボルトは、ファンへの気配りを求められるだけでなく、誰もがその顔を知っているジャマイカの象徴としての責任も負っています。つい最近までジャマイカでは、顔写真が土産物やツアーガイドに使われるのは、今は亡きレゲエ歌手のボブ・マーリーだけでした。ボブ・マーリーゆかりの建物を紹介するツアーも開催されています。しかし今や、ツアーガイドではボルトの母校であるトレローニー教区の高校が紹介され、大半のハイウェイでは広告看板のボルトの姿が、リゾート地にはボルトの関連商品があふれています。
ボルトは、母国のプラスイメージとなるのを期待されている現実をよく理解しています。「そのことに疑問はないよ。陸上競技を始めたときから、母国の大使としての役目を負ってきた。いい人生を送れているし、ジャマイカの名を高めるためにがんばってきた。だから、とにかくこれまでどおり続けなくてはならないけど、うまくやっていけるはずさ」
今週、世界最速の男はジャマイカ国内を旅行する予定だそうです。「ジャマイカで休暇を取る機会はあまりなかったから、友人や兄弟といっしょにジャマイカ各地を旅していろいろ見てくるつもりだ」