2009年10月27日 20:56

笑顔で逃走

good guys.jpg「ハーメルンの笛吹き男の顔から、生涯のうちでほんの一瞬だけ笑顔が消えたように見えました。それはジャマイカのスーパースターの凱旋帰国パーティにて、崇拝する神に群衆が押し寄せてきたときのことです。偉大な男の体に必死の形相で触れようとするそのあまりの荒々しさに、さすがのウサイン・ボルトも少し不安を感じたようでした。しかし、その不安はほんの一瞬で消えました。トレローニー教区のクリケットスタジアムの場内を敬意を表して一周する間、大きな帽子にシャツという姿で「ライトニング!」と叫ぶドレッドヘアの老人から、嬌声をあげながら彼のTシャツを引っ張る若い女の子まで、多くの人がボルトを取り囲みました。ボルトは体を触られてもずっと笑顔で受け入れながら、観客席の階段までの道のりを駆け抜けました。100 mを9秒58で走れるのは、こんなことにも役立っています」