人間はどこまで速く走れるようになるか? 新研究で明らかに
ジャマイカ人の最速ランナー、ウサイン・ボルトの世界記録が証明したのは、人間の最高速度は、ほぼ時速28マイル(約45 km)だということです。しかし科学者によれば、人間は生物学上の理論では、時速35マイル(約56 km)から40マイル(約64 km)の速さで走ることができるということです。これは、人間の筋繊維はもっと素早く収縮できる可能性があり、これによりもっと速く走れるようになる、という仮定に基づいています。
「The biological limits to running speed are imposed from the ground up(新たに導き出された速度の生物学的限界)」と題する新しい研究結果が、『Journal of Applied Physiology(応用生理学ジャーナル)』に掲載されました。この研究では、トレッドミル上で前向きおよび後ろ向きに走っているランナーや片足で飛び跳ねているランナーの、それぞれのトップスピード時の状態を計測しています。
この結果、従来とは異なる新たな見解が導き出されました。スピードの限界はこれまで、ランナーが地面に対してどのくらいの力を加えられるかによって決まると考えられていました。過去の研究において、短距離走者が一歩ごとに片足で加えられる力は、最大1,000ポンド(約454 kg)であることがわかっており、研究者たちは、人間がこれ以上の力で地面を蹴ることは不可能であると考えたのです。