2009年11月 6日 20:16

ボルトがマサイ族の仲間入り

maasai-bolt-dances.jpg世界最速の男ウサイン・ボルトは1日、ケニアのライキピアのセゲラ農場で簡単な儀式に立ち会い、マサイ族の一員になりました。ライキピアでは、ザイツ財団が自然保護のキャンペーンを立ち上げています。

12人のマサイ族の人々が民族衣装のシュカをボルトに着せ、木の棒をプレゼントし、戦士の中の戦士を意味するロイルグワニーの名を授けました。この儀式の直後には、世界でも指折りの有名アスリートの前で踊りも披露しました。

前夜の大雨の影響でセゲラの滑走路が危険な状態になったため、ボルトの到着は2時間ほど遅れました。けれども、待った甲斐がありました。マサイ族の人たちはボルトを熱烈に歓迎し、ボルトと一緒にあの勝利のポーズをとることができました。

マサイ族のひとりは、なぜ部族のみんなが「アフリカへようこそ」とボルトに話しかけるのか不思議だと言いました。アフリカは人類発祥の地なのだから、ボルトは「ただ単に故郷に帰って来たに過ぎない」ということです。

ボルトはケニア滞在の最後の2日間をセゲラ農場で過ごしました。110 m ハードルの元世界記録保持者コリン・ジャクソンとともに、30日にケニアでの活動を開始したザイツ財団の世界大使を務めています。

「彼らにもらったマサイ名を書いてみたよ」とボルトは語り、「今やマサイ族の一員」となったことを証明するため、見事な跳躍力で何度も跳び上がり、マサイ族の有名な踊りを真似ていました。

そんなボルトでしたが、1日の午前中にゲームドライブ(車での野生動物の観察)に出かけたときには、陸上のトラックで彼と対戦する相手が味わうのと同じ恐怖に耐えるはめになりました。

「オスの象が車の前に立ちはだかったんだ。本当に恐かったよ。襲ってくるつもりかと思ったけれど、僕らにどいて欲しかっただけだった」とボルトは語りました。「ゲームドライブはすばらしかったし、とても楽しかった。まだライオンとヒョウを見ていないから(2日の)午前中にもう1回出かけるつもりだ」

 

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LONG_RUN.jpg世界最速の男ボルトは、初めてアフリカを訪れた際の記者会見でもいつもどおり、落ち着いていました。世界最速の動物であるチーターと競争するわけではないというのが理由ではありません。チーターの子供を里親として引き取ることになっていたからです。

「やっと実感が湧いてきた。ライオンでなくてよかったよ」とボルトは静かに笑いながら言いました。「カメラマンが写真を撮ろうとしているときでさえも、チーターの方がはるかにおとなしい。この手でチーターを抱けるのを楽しみにしているよ。すてきな体験になるだろうね」

オリンピックと世界陸上で3冠を果たした陸上界のスーパースターは30日、長距離王国ケニアに到着。地域の生態系を守るための慈善キャンペーンに先駆けて、4日間にわたって滞在します。

慈善基金「ロング ラン(The Long Run)」のメンバーであるボルトは、ケニアのさまざまな野生動物を目にできるのは楽しみだが、ライオンに会うのは怖いと語りました。

ボルトは今後、プーマの会長兼CEOのヨハン・ザイツが主宰するザイツ財団と「ロング ラン」の大使として活動します。また、ジャマイカ系ウェールズ人の元オリンピック選手で、110 m ハードルの元世界記録保持者コリン・ジャクソンもザイツの取り組みに協力しています。

「このキャンペーンに惹かれたのは、環境保護と異なる文化の共存を目的にしているからだ」とボルトは記者会見で述べました。「次世代の幼い子供たちを教育し、僕をロールモデルとして見習ってもらい、平和的共存と環境保護についてできるかぎり広く伝えていきたい。ザイツ財団は優れた理念を持っているから、その一員として務めを果たしたい」

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2009年11月 4日 21:43

ボルト、400 m に挑戦か?


400.jpgなんと、束の間の休暇が気持ちを前向きにさせたようです。

ボルトは、30日にケニアのナイロビで行われた記者会見で、最大の目標は伝説になることだといつもどおりの発言を述べたあと、こう付け加えました。

「来年も同じだ。レースに勝ち、もっと記録を更新したい。そしてゆくゆくは400 m に挑戦する」

現在23歳のジャマイカ人ボルトは、幅跳びへの挑戦に対する興味もあらためて示すと同時に、2012年のロンドンオリンピックで400 m に挑む可能性を示唆しました。

これまでボルトは、400 mのためのトレーニングはしたくない、挑戦するのはおそらく2012年よりあとになると語っていました。

 

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Diamond_league.jpg陸上界のスーパースター、ウサイン・ボルトは来週から通常のトレーニングを再開し、2010年シーズンへ向けての準備を始動します。来シーズンのIAAF(国際陸上連盟)ダイヤモンドリーグでは7大会に出場する予定です。

コーチのグレン・ミルズは、「ダイヤモンドリーグへの出場は、来年の私たちの最大のプロジェクトだ。その後、シーズンの残りの期間は様子を見ながら、どういう選択をするか見極めるつもりだ」と語っています。また、2010年の結果は2011年へ向けての準備になるとも言っています。「どんなシーズンを送るかが、その後に直接影響を及ぼすことになる」。

ミルズはダイヤモンドリーグ14戦のうち、ボルトが出場する7大会がどれなのかは明言しませんでした。

IAAFダイヤモンドリーグが現在、開催を予定している大会は以下のとおりです。

ヴェルトクラッセ チューリッヒ(スイス)、アヴィヴァ ロンドングランプリ(英国)、アヴィヴァ 英国グランプリ(英国)、アレヴァ(パリ/フランス)、ゴールデンガラ ローマ(イタリア)、バンダム記念(ブリュッセル/ベルギー)、アスレッティシマ(ローザンヌ/スイス)、エクソンモービル・ビスレット ゲームズ(オスロ/ノルウェイ)、DNガラン(ストックホルム/スウェーデン)、ヘラクレス(モナコ)、ドーハ陸上スーパーグランプリ(カタール)、リーボック グランプリ(ニューヨーク/米国)、プレフォンティーン クラシック(ユージーン/米国)、中国ゴールデングランプリ(上海/中国)

ボルトは現在、アフリカに滞在中で、来週ジャマイカに帰国予定です。ミルズは「ウサインが11月の第1週にケニヤから戻ったら、トレーニングを開始するつもりだ」と語っています。

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bolt_athele_2009.jpg

ウサイン・ボルトは、今後受賞が予想される賞の数を考えれば、世界で最も数多くの賞を獲得するアスリートになる日も遠くはないでしょう。

イングランドのヨークシャー州リーズの王立武具博物館で開催された毎年恒例のCommonwealth Sports Awards(コモンウェルススポーツアワード)の第28回授賞式で、ボルトは「Outstanding Male Athlete of 2009(2009年最優秀男性アスリート)」に選出され、またひとつ新たな勲章を手にしました。

ボルトはビデオメッセージを通じて受賞の言葉を述べたなかで、若者へ向け「懸命に努力してできるかぎり最高の人間を目指すように」とアドバイスしました。ちなみに、授賞式ではコモンウェルスゲームズ連盟のマイク・フェネル会長がボルトの代理として同賞を受け取っています。

 

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2009年10月27日 20:56

笑顔で逃走

good guys.jpg「ハーメルンの笛吹き男の顔から、生涯のうちでほんの一瞬だけ笑顔が消えたように見えました。それはジャマイカのスーパースターの凱旋帰国パーティにて、崇拝する神に群衆が押し寄せてきたときのことです。偉大な男の体に必死の形相で触れようとするそのあまりの荒々しさに、さすがのウサイン・ボルトも少し不安を感じたようでした。しかし、その不安はほんの一瞬で消えました。トレローニー教区のクリケットスタジアムの場内を敬意を表して一周する間、大きな帽子にシャツという姿で「ライトニング!」と叫ぶドレッドヘアの老人から、嬌声をあげながら彼のTシャツを引っ張る若い女の子まで、多くの人がボルトを取り囲みました。ボルトは体を触られてもずっと笑顔で受け入れながら、観客席の階段までの道のりを駆け抜けました。100 mを9秒58で走れるのは、こんなことにも役立っています」

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carole.jpgウサイン・ボルトの毎日の生活の舞台裏ではどんなことが起こっているか考えたことはありますか。私はあります。とりわけ、ビジネスの対象や世界的なブランドとしてボルトに関心を寄せる、ビジネス・コミュニケーションの世界ではどうなのでしょうか。

地域のマスコミや世界的なメディア相手の会見や、各所への顔出しをうまくやりくりするのは、口で言うほど簡単ではありません。なんと言っても、ジャマイカのトレローニー教区に生まれ、つい数年前に二十代になったばかりの男にとって、米国CBS放送のトーク番組『レイトショー ウィズ デイヴィッド・レターマン』に出演するなど、はるかかなたの世界でした。しかし、それが現実となったのです。オリンピックと世界陸上で大成功を収めたのち、世界各国のマスコミはこぞってボルトを口説き、もてはやしました。

そこでキャロル・ベックフォードの出番です。スポーツの専門家で、自らもスポーツをたしなみ、ジャーナリストでもある彼女は現在、ボルトの広報担当といううらやましい肩書きの持ち主です。

ベックフォードは、アナウンサー、プロデューサー、ニュースライターとしてテレビやラジオでニュースやスポーツや時事問題を15年以上扱った経験を持ち、2007年には著書『Keeping Jamaica's Sports on Track』を上梓しています。

広報担当になった経緯は?
「今はウサインが所属するレーサーズトラッククラブの仕事に携わっています。ウサインのマネージャーにスカウトされ、すばらしい機会をオファーされました。まずウェブサイトusainbolt.comのコンテンツを充実させ、それから9月14日にウサインが母国に凱旋したときの歓迎委員会の一員として働きました。マネージャーは主要関係者たちと協議したのち、ウサインの広報担当にならないかと私に持ちかけてきました。ためらうことなく承諾しました。ウサインはアスリートとしても人間としてもすばらしく、一緒に働きやすい相手です

仕事はどんな様子ですか?
「私たちは、はるか南極をはじめ、世界のあらゆるところから途方もない数の要望をもらっています。ウサインの日々の活動には、インタビューのスケジュール調整、要望への対応、ファンレターへの返答、会合への出席なども含まれます。ウサインは休暇中ですが、みんなが少しでも彼を引っ張り出そうとするので、たいへんな忙しさです

「スポーツにおける広報活動は、イメージや評判を築いたり、スポーツ界の外でファンへじかにアピールするメディア戦略を展開したりするために、とても重要です。だから例えば、私たちはライフスタイルの宣伝に目を向けるようになりました。それにチャリティーも、「地域を大切にし、地域に還元する」というメッセージを伝える宣伝活動として大事な役割を担っています。そうしたメッセージは、イメージ全体が成長するための鍵を握っています」

スポーツは巨大ビジネスですから、慎重な学習が求められる業界です。スポーツビジネスでは巨額の金が動いていますが、開発途上国はスポーツビジネスから恩恵を得るための戦略をもっと発展させなくてはなりません。単なる運動体験以上のものになったスポーツを消費するには、数多くの方法があります。スポーツは従来どおりの方法だけでなく、従来にない方法を通じて、これまで以上に利用しやすいものになっています


 

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2010-commonwealth-logo-186x256-custom.jpgボルトは、来年のコモンウェルス競技大会への出場を断ったわけではありませんが、最終的な判断はコーチにグレン・ミルズに任せると改めて語りました。

来年10月にインドのニューデリーで開催される同大会への出場について、ボルトは18日、興味を表明しました。「(出場するかどうかは)わからない。コーチに聞いてくれよ。僕が何をするかはコーチが決めている

しかし、自ら決断してよければ、出場するつもりだとも言っています。「個人的には、興味があるよ。それが選手権大会である限り、僕はいつも出場して全力を尽くしている。タイトルを獲得するのはいつだって嬉しいものだけれど、すべてはコーチ次第だ」

来年はゆったりとしたシーズンを送る予定のボルトですが、10月にはインドに行くだろうと私は予想しています。

 

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time-to-relax.jpgボルトは18日、クリケットのチャリティーマッチに参加しました。本来なら楽しくのんびり過ごせるはずのイベントでしたが、ジャマイカきっての有名人であるため、自由になる時間はほとんどありませんでした。絶えずファンに囲まれ、サインに応じたり、写真撮影でポーズをとったりして、その日の大半を過ごしました。

普通の生活を送れなかったのではと問われると、ボルトはもどかしさを少しにじませたものの、言葉を選びながらファンへの気遣いを見せました。

「いや、そんなことはない。たしかにイベントに出席すれば、のんびりできる暇なんて5分も取れず、ひっきりなしにみんなが写真撮影を頼んだり、サインを求めに来たりする。けれど、それは今に始まったことじゃないし、対処できない問題じゃないよ。それよりも、ファンと一緒に過ごして写真を撮れるのは嬉しいことだ」

現在23歳のボルトは、ファンへの気配りを求められるだけでなく、誰もがその顔を知っているジャマイカの象徴としての責任も負っています。つい最近までジャマイカでは、顔写真が土産物やツアーガイドに使われるのは、今は亡きレゲエ歌手のボブ・マーリーだけでした。ボブ・マーリーゆかりの建物を紹介するツアーも開催されています。しかし今や、ツアーガイドではボルトの母校であるトレローニー教区の高校が紹介され、大半のハイウェイでは広告看板のボルトの姿が、リゾート地にはボルトの関連商品があふれています。

ボルトは、母国のプラスイメージとなるのを期待されている現実をよく理解しています。「そのことに疑問はないよ。陸上競技を始めたときから、母国の大使としての役目を負ってきた。いい人生を送れているし、ジャマイカの名を高めるためにがんばってきた。だから、とにかくこれまでどおり続けなくてはならないけど、うまくやっていけるはずさ」

今週、世界最速の男はジャマイカ国内を旅行する予定だそうです。「ジャマイカで休暇を取る機会はあまりなかったから、友人や兄弟といっしょにジャマイカ各地を旅していろいろ見てくるつもりだ」

 

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bolt-honored.jpgウサイン・ボルトは19日、ジャマイカ最高栄誉賞授賞式(National Honors and Awards Ceremony)で「Order of Jamaica」のメダルを授与されました。

短距離界のスーパースター、ボルトは100 m、200 m、4 × 100 m リレーで世界記録を樹立してオリンピックと世界陸上のタイトルを獲得。「Order of Jamaica」の受賞者として歴代最年少で選出され、キングストンにあるジャマイカ国防軍の基地アップパークキャンプにて授与されました。

「Order of Jamaica」はジャマイカで上から4番目の栄誉賞で、2008年に同じく短距離走者のベロニカ・キャンベルとアサファ・パウエルとともに授与された「Order of Distinction」より1ランク上の賞です。

今回の受賞者には、世界的に名高い国際戦犯法廷判事パトリック・ロビンソン博士や西インド諸島大学の主任教授ゴードン・シャーリー氏などがいます。

ボルトが勲章を受け取るために登壇すると、それまでおとなしかった招待客の一団やジャマイカ総督のケネス・アレン博士から盛大な拍手喝采が送られました。

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