第8レグ5日目-2位浮上、そしてつかの間の休息へ
2009年6月11日 12:44
どこから話していいかわからないよ。他の連中が今回のレースのことを本に書いて出版しろって言ってくるんだけど、実際、このレグに関してのみの本だったら書けるね!ここまで来るのに本当にいろんな事が起こったよ-まだこのレグが始まって、たったの4日半しか経っていないのにね!!!
このレグで起こった出来事について詳しく話す前に、僕のボルボ・キャリアの中でも最低の内容だった昨日のブログについて話すことにするよ。昨日のブログでは何とか明るく振る舞おうとしたけど、実際そうするのが凄く難しくてね。本当に僕らは落ち込んでいたんだ。何でこんな風になってしまったのか、なぜ他の船団とはぐれてしまったのかと、僕らは色々と考えていたんだよ。でも、僕らには別の作戦があって、何が何でもそれをうまく実行してやろうと思っていたんだ。ケーピーはその作戦に凄く自信があってね、それで僕らはそれを実行したんだ。
低気圧の中心は僕らが思ってた以上に東に位置していて、そのおかげでとんでもない目に遭ってしまったんだ。思い起こせば、この低気圧のおかげで、僕らは西へと素早く航路を変えることができたんだよね。2時間ほど低気圧の中心に捕まってしまい、その後のポジション・レポートで、僕らが船団から35マイルも離されている可能性があると分かったんだ。最新のテクノロジーとは残酷なもので、3時間後の次のポジション・レポートも、同じように滅入る結果を僕らに突きつけたんだ。
次は、さっき吹き荒れてた強風について話そうか。そう、他のボートがスウェーデンに向けて順調にセールしている一方で、僕らはまたしても40ノットの逆風の餌食になってしまったんだ。これは僕らが他のボートより上方に位置していたから仕方がない事なんだけど、この状況が後に、僕らを見事戦列に復帰させてくれる事になるんだ。そして、実際にそうなったよ-風は20ノットまで弱り、僕らが猛烈な勢いで他のボートに追いつき始めた頃、他のボートは低気圧のど真ん中にはまってしまったんだ。とは言っても、まだまだ予断を許さない状況だったけどね。
あと僕らに必要だったのは僅かな運だけだったんだけど、幸運の女神は僕らを見放さなかったね。僕らはより多くの風を得るために、デンマークの北側のオフショアに位置していたんだ。でも、僕らが沖合いを走っていた時に、まさかそこで20ノットのスコールに遭うとは思わなかったよ。おかげで他のボートは、海岸方面に流されないよう必死に沖合いに向かう羽目になったけどね。事は上手く運んだね!僕らは見事このチャンスをものにしたんだ。次のレポートで僕らは3位に浮上し、その後直ぐにリーチングを行えば、グリーン・ドラゴンに対して僅かな逆転のチャンスを生み出す事ができるって思ったんだ。
そして、僕らは予定通りリーチングを行ったよ。再度スコールがやってきて、そのスコールが一時的に止んだ時に、風下100mのところにグリーン・ドラゴンが見えたんだ-デッキにいたグリーン・ドラゴンの連中はとってもビビったと思うけどね!グリーン・ドラゴンを見事抜き去り、これまでで最もあり得ない展開で、これまで自分が関わった中で最も信じられない2位フィニッシュを果たしたんだ。もちろん、自分自身には言い聞かせてはいたけど、本当にこんな結果が待っているとは思わなかったよ。今はまともにセールできないくらいに興奮しているよ。ここまで来るのに費やした肉体的・精神的な労力は、とてつもないものだったよ。今晩はぐっすり眠れそうだよ。
最後に、このチームについてちょっとだけ言わせてもらうよ-特に、アンドリュー・ケープについてね。本当は僕ら全員途中で諦めかけていたんだ。あらゆる事が上手くいかなくてね。スピネーカーにはトラブルが発生するし、本当に何もかも上手くいかなかったんだ。本当に最悪だったよ。でもケーピーは僕等に、荷物をまとめて帰るか、それとも一か八か天候の成り行きに賭けるかのどちらかだと言ってきたんだ。僕らはもちろんケーピーの考えに同意し、すぐに仕事に戻ったんだ。僕らは不平不満を口にせずやるべき事をやり、その結果、見事努力が報われたんだ。このチームの決断力と希望を捨てないその姿勢には、本当に頭が下がるよ。僕はこのチームを本当に誇りに思っているよ。本当にこのチームの一員であることを光栄に思うよ。
さぁ、そろそろ寝る時間だ。でも、こういう類の出来事は、多分またすぐに僕らの身に起こると思うよ。このレースが、僕らにとって平穏無事に終わるとはとても思えないからね。
ケニー
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