準備万端
マルモストロ号:デッキに全員集合
プーマの新しいボートであり、イタリア語で海の怪物を意味するマルモストロ号は、いよいよ出発の時を迎えることになります。スペインのバレンシアを拠点とするファンヨットデザインによってデザインされ、ロードアイランド州ポーツマスにあるニューイングランドボートワークス社で造船された第3世代の単胴船であるボルボオープン70は、極限の状態にも耐えられるように作られています。デザインの原案には、ベテランセーラーであるプーマセーリングチームのアイディアが採用されています。このボートの製作過程では、プーマのイマジネーションが大いに発揮されました。このボートが持つ美学は、予測不可能なレースが秘める極限の激しさと楽しさを具現化しているのです。
マルモストロ号に力強く描かれている巨大タコの脚が、ボート全体とセールを覆い尽くしています。これはプーマのマーケティング最高責任者であるアントニオ・ベルトーネと、ロンドンに拠点を置くプーマのブランドデザインチームであるGBHによる発案で、マルモストロ号はインディアナ州エルクハート出身のアーティスト、ディーン・ロックスによるハンドペイントで仕上げられています。ボートを覆う赤い触手が両サイドでプーマのフォームストライプを描き、アカエイの鱗にインスパイアされた黒い背景で存在感を示しています。
"ボートには、セーリングチームが海と繰り広げる絶え間ない戦いを表すようなカラーリングを施したかったんだ。僕らは真剣にそれを成し遂げようとしていてね。従来のセールやボートのペイントを列挙して、それをプーマらしくどんどん崩していったんだけど、この作業は本当に楽しかったよ。今回のペイントを構成する全ての要素は、怪物もしくは水がベースとなっているんだ。僕らは、ヨットのデザインと実際の海面が混じり合った時に写真栄えするようなデザインを目指していたんだ。特に、高速で走るヨットで写真栄えするデザインをね。"と、GBHのクリエイティブディレクターであるマーク・ボナーは語っています。
ヘッドセールとメインセールには新しいプーマの"アクアキャット"が描かれており、水しぶきで描写されたプーマキャットが波から姿を現わしています。船体部分には、赤いベルグ社製のプロペラにより生み出される泡が"キャビテーション(泡の衝突)キャット"を描いています。5平方メートルの鮮やかなオレンジ色のプロペラには回転模様がペイントされており、ヨット下部の安全をつかさどっています。