やることリスト

  • PUMA Sailing
  • Written on:2011年11月29日

第1レグ リタイア:キモ・ワーシントンによる近況報告

やることリスト

プーマのマルモストロ号のマストが破損したことを最初に耳にして以来、1週間の時間が経つよ。既にいくつかの点は確認できたけど、レースに復帰するという目標を果たすまでは、まだまだやるべきことがたくさん残っているからね・・・。

リグが折れたという報告を聞いて最初に行うことは、クルーの家族に連絡を入れることなんだ。次に、ホール・スパーズを呼んで、代替用マストの準備を始めた。その頃には、電話が鳴り止まない状態になっていたよ・・・。電話対応も、僕の重要な仕事の一つなんだ。ある時なんかは、1時間に40通ものメールを受け取っていたから、夜通しで電話やメールの対応に追われていたよ。セーラーと彼らの家族の安全を管理することが最も重要なことだから、彼ら全員が無事で、双方がメールで連絡を取り合えるようにしておくんだ。ショアチームのうちたったの3人しかボートと連絡を取ることが許されていないから、色々と管理が大変なんだよ。

僕らは、マストが折れたままレースを続けることも考えていたんだ。4位でフィニッシュすれば、何ポイントか獲得できたからね。ただ、残りのレース距離が長過ぎたし、第1レグと第2レグの間にはあまり時間が無い。だから、このレグでリタイアをして、急いでトリスタン島に向かうことにしたんだ。トリスタン島が、あの場所から最も近い島だったからね。

ボートへの燃料供給方法やチームをトリスタン島に先導した方法、破損したボートを引き取る方法はどうなっているのかって?
ボートを牽引する方法については、ブラジル海軍や州議会議員に連絡を入れたり・・・、色々な方法を模索したよ。

火曜朝の時点では、破損したマルモストロ号を引き取るために輸送船を予約していたんだ。この案は、すごく良い計画だと思ったよ。その船は、クルーたちがトリスタン島に到着した翌日には、島に着くはずだったんだ。新しいマストに関しては、ケープタウンまで空輸する予定だった。
でも、翌朝その計画をキャンセルしたんだよ。もう一度、作業工程を見直すことになったんだ。

水曜の夜までには、僕らは再び輸送船を予約していたよ・・・。でも、この輸送船はケープタウン発ではなく、南アフリカのダーバン発なんだ。だから、トリスタン島到着には2日ほどかかってしまう。今その輸送船は、島に向かっている途中だよ。

これまで何をして、今後どんな作業が残っているか確認してみるよ・・・。

実行済み作業項目は・・・
・    トリスタン島に向かうために、マルモストロ号に燃料を供給すること
・    チームが問題なく島で過ごせるよう、トリスタンダクーニャ島にチームの受け入れ要請をすること
・    クルーたちの島への到着を確認すること
・    既にケープタウンにいるショアチームが、輸送船に物資コンテナーを積み込むこと
・    コンテナーとクレードル、そしてクリス・ヒル(ショアクルー)が輸送船に乗っていることを確認すること
・    トリスタン島に向け、輸送船が出発したことを確認すること
・    新しいマストが、ケープタウンに向け発送されたことを確認すること

まだ残っている作業項目は・・・
・    新しいリグを見つけ、ケープタウンまで輸送すること
・    輸送船がトリスタン島に到着したことを確認すること
・    トリスタン島で、マルモストロ号を輸送船に移すこと
・    チームとボートをケープタウンに無事到着させること
・    新しいリグがボートに設置されること
・    セーリングができるよう、ボートを整備しなおすこと
・    実際にボートを海上で試走させること

他に僕が気にしていることはあるかって?気になっていることといえば、マストが無事にケープタウンに着くかどうかだね。そして、輸送船がトリスタン島に着くかどうかも心配だよ。それに、天候がケープタウン発着の輸送船に影響をもたらさないかも気になるね。マルモストロ号を輸送船に載せるだけでも、ものすごくストレスの溜まる作業になりそうだよ。この状況で、クルーたちが前向きな姿勢を崩していないかも気になるね。

幸運にも、こういう時にこそ、チームの団結力をより一層実感することができるんだ。もちろん、不安であることには変わりないよ。でも、多くの素晴らしい人たちが、懸命に作業に取り組んでくれているからね。輸送船の到着は遅れてしまったけど、輸送船がトリスタン島に到着するまではクルーたちも休息が取れると思うし、ボートの改修作業も行えるはずだ。彼らがケープタウンに着く頃には全ての下準備が完了しているはずだから、クルーたちは少しの間だけ家族との時間を楽しむことができると思うよ。

そうそう、"やることリスト"の最後の項目に、レースへの復帰を追加しておかないとね。

キモ・ワーシントン
GM
プーマオーシャンレーシング ベルグ社協賛

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