きょうは2010年のプーマ モス世界選手権の最終日でした。朝から風がなく、レースの運営委員会は早々に順延を強いられました。午前中、岸で待機したあと、風がほどよく吹いてきたため、11ノットの風速が計測されるなか、ドバイの現地時間12時45分から「Race 13」がスタートしました。
サイモン・ペインは、通算順位トップでこの日を迎えました。レース最終日だけあって、全艇がスタートラインから果敢に飛びだし、多くの船艇がフライングしたようにも見えましたが、OCS(スタート失敗)を記録されたのは1艇だけでした。
この第7日目は大会期間中で最大の風に恵まれました。(2009年の世界チャンピオンで米国の)ボラ・ギュラリは出だしから先頭に立ち、腕が衰えていないことを証明。好スタートの甲斐あって、この日の第1レースで1着に入りました。サイモン・ペイン(英国)は、このレースは不振で、ブラッド・ファンク(米国)とアンドリュー・マクドゥーガル(オーストラリア)との差が縮まり、最終レースの「Race 14」に波乱の可能性が残されました。散々なレースを経て「Race 14」に臨むことになったペインは、重圧を感じたと語りました。「1着になれないとわかったときは、やけくそになったよ」
「Race 14」では風速は10ノットで安定していました。通算順位で首位を争っていたペインは5位以内に入ることができ、2010年のプーマ モス級世界選手権のタイトルを獲得しました。ペインは今大会での優勝は予想を上回る結果だと語りました。「優勝のチャンスがあるなんて考えていなかった。ここには友人たちに会いに来ただけだったから」
経験豊かなマクドゥーガルは、2位に滑りこむために何をすべきか心得ていました。「Race 14」で1着に入り、このレースの前まで通算2位だったブラッド・ファンクとの差を6ポイント詰めました。そして「多くのレースで、小さなミスをおかした」と語っています。「けれど、最終レースではうまくやれたし、ファンクに追いつくには最終レースで1着に入らなければならないとわかっていた」。最終レースで差を詰めた結果、通算42ポイントでファンクと同ポイントとなりましたが、大会中5度の1着を獲得したため、順位は上になりました。
ファンクは「レーザーレーサーのひとりとして、モス級はやってみる価値のあるエキサイティングなクラスだ。一生涯、モス級に挑戦できても、何もかも完璧に乗りこなすのは無理だ。調整、順応が必要なこまごまとしたことが山ほどある」と語りました。モス級では比較的新参者のファンクですが、昨年の8位から順位を上げる結果となりました。
PRO(プリンシパル レース オフィサー)のデヴィッド・キャンベル=ジェイムズは、モス級レースに感銘を受け、触発されたと語りました。「グランプリスタイルのレースは、とてもすばらしく、興奮させられた。各艇のスピードの違いが、チャレンジ精神を呼び起こしてくれる。いかにして良いPROになり、全員にとって公平なレースを生みだすべきか考えさせられるのだ。主催のドバイ オフショア セーリングクラブはさすがだった。多数のボランティアをはじめ、私たちやセーラーに対するその運営ぶりには心打たれた」
2010年のプーマ モス世界選手権の最終順位、上位5名は、以下のとおりです。
1.サイモン・ペイン(英国)
2.アンドリュー「アマク」マクドゥーガル(オーストラリア)
3.ブラッド・ファンク(米国)
4.アルノー・サロファギス(スイス)
5.ダルトン・バーガン(米国)
2011年のモス級世界選手権は来年2月、オーストラリアのベルモントベイで開催される予定です。
